Phase 2 初期構築 / 2026年3月

ウェルフル会員基盤 構築提案書

3フェーズで積み上げる、
LINE会員基盤。

コスモファーマグループ様 向け
段階的導入アプローチ 提案資料
株式会社Kotobito

Agenda

本提案書の構成

  1. 3フェーズ段階的導入戦略 ― 全体像
  2. Phase 1:LINE公式アカウントで基盤構築
  3. Phase 2:MAツールによる機能拡張
  4. 個人情報管理の本質と権限の引き渡し
  5. Phase 3:PHR連携・メディエイド社との連携
  6. ユーザーエンゲージメント戦略
  7. ネクストステップとロードマップ

01 — 推奨導入戦略

3フェーズ段階的導入アプローチ

Recommendation

いきなり全機能を構築するのではなく、
顧客基盤の構築から始め、段階的に機能を積み上げていくアプローチを推奨する。

3フェーズの全体像

Phase 1 — 基盤構築
  • LINE公式アカウント開設・運用開始
  • 全100店舗への展開
  • リッチメニュー・クーポン・ショップカード
  • 友だち追加の促進施策
  • スタンプカードによる来店促進
目標:友だち1万人獲得
Phase 2 — MA拡張(条件付き)
  • Lステップ等MAツール導入
  • セグメント配信・シナリオ配信
  • 属性取得フォーム・タグ管理
  • 詳細なアンケート・分析
  • CSV出力・レポート機能
※ Phase 3のPHRベンダーが同等機能を持つ場合、省略の可能性あり
Phase 3 — PHR連携
  • PHR(パーソナルヘルスレコード)連携
  • 電子お薬手帳機能
  • 健康データ管理
  • 薬局としての付加価値最大化
  • 外部PHRベンダーとの連携
想定:Phase 1から約2年後

機能の積み上がりイメージ

Phase 3
PHR連携 / 電子お薬手帳 / 健康データ管理 / 薬局としての付加価値最大化
Phase 2
MA機能 / セグメント配信 / 属性管理 / 詳細分析 / CSV出力
Phase 1
LINE公式アカウント / 友だち獲得 / クーポン / ショップカード / 情報配信
なぜ段階的か

コスモファーマ様の現時点でのLINE活用度を考慮すると、いきなりMAツールやPHR連携を導入しても活用しきれないリスクがある。
まずはPhase 1でLINE公式の運用を定着させ、友だち数・配信頻度が十分な水準に達してからPhase 2へ進むことで、投資対効果を最大化する。

02 — Phase 1 詳細

Phase 1:LINE公式アカウントで基盤構築

Phase 1の目標

100店舗
全店舗へのLINE公式展開
1万人
友だち追加数の目標
定着
定期的な配信運用の確立

具体的な施策

集客
店頭QRコード設置
全100店舗にQRコード付きPOPを設置。「友だち追加で〇〇円引き」など、来店者に即座にメリットを感じてもらえるインセンティブを用意。
販促
ショップカード+クーポン
来店ごとにスタンプを付与するショップカードを運用。スタンプ満了時にTortoise商品やOTC商品の割引クーポンを特典として配布。
配信
定期的な情報配信
健康コラム・季節の健康情報・キャンペーン告知をリッチメッセージで定期配信。ブロック率を抑えるため、週1〜2回程度を目安とする。
導線
リッチメニュー整備
ウェルフルサイト・クーポン・ショップカード・店舗情報への導線をリッチメニューに集約。ユーザーが迷わずアクセスできる設計。

Phase 1のコスト構造

項目費用備考
LINE公式アカウント(ライトプラン)月額 5,000円月5,000通まで
LINE公式アカウント(スタンダードプラン)月額 15,000円月30,000通まで。友だち増加に応じて移行
追加メッセージ〜5円/通従量課金。配信数に応じてコスト増
初期構築費(リッチメニュー・QR制作等)要見積Kotobito / CREASTA側で対応
Phase 1 → Phase 2 の移行判断基準

以下の条件を満たした段階でPhase 2への移行を検討する:
• 友だち数が1万人を超えた
• 定期的な配信運用が3ヶ月以上安定して継続している
• 「属性別に配信を分けたい」「効果を個人単位で計測したい」等のニーズが顕在化した
• PHRベンダー(メディエイド社等)との連携可否が判明した

03 — Phase 2 詳細

Phase 2:MAツールによる機能拡張

重要な分岐点

Phase 3で導入するPHRベンダーがMA機能(セグメント配信・属性管理等)を提供できる場合、
このPhase 2は省略し、LINE公式 → PHR連携へ直接移行する可能性がある。
メディエイド社はLINE LIFFアプリ開発に実績があり、MA同等機能を提供できる見込み。

Phase 2で追加される機能

機能Phase 1(LINE公式のみ)Phase 2で追加
属性取得・個人紐付け不可対応可 フォーム+自動タグ
セグメント配信限定的高機能 属性・行動で絞込
シナリオ配信不可対応可 自動ステップ配信
個人単位のクーポン追跡不可対応可
CSV出力不可対応可
詳細アンケート匿名のみ個人紐付け

Lステップのコスト構造(注意点)

コストに関する注意

Lステップは初期費用が安価に見えるが、以下の従量課金に注意が必要。

• メッセージ配信数に応じて月額が上昇(プロプラン:月額約3〜5万円)
• LINE公式アカウントの月額費用(5,000〜15,000円)は別途発生
• チャット対応のやり取りもメッセージ通数にカウントされる場合がある
• 友だち数1万人規模で月額合計 5〜8万円程度を見込む必要がある

費用項目月額目安備考
Lステップ(プロプラン)約 32,780円月50,000通まで
LINE公式アカウント(スタンダード)約 15,000円月30,000通まで
追加メッセージ従量課金変動配信頻度×友だち数で増減
合計目安(1万人規模)約 5〜8万円/月配信頻度により変動

重要事項 — 個人情報管理と権限の引き渡し

Phase 2以降、個人情報の管理責任は
コスモファーマ様が負います

法律上の原則

個人情報保護法上、個人情報を「集める人」=「個人情報取扱事業者」= 責任者。
Phase 1(LINE公式のみ)では詳細な個人情報を保持しないため、リスクは最小。
しかしPhase 2でMA導入・属性データ蓄積を開始した瞬間から、
コスモファーマ様が個人情報取扱事業者としての全責任を負います。

フェーズ別の個人情報リスクの変化

フェーズ保持するデータコスモファーマの責任リスク水準
Phase 1
LINE公式のみ
友だちリストのみ
詳細属性なし
LINE公式の利用規約に従う
詳細な管理責任は軽い
Phase 2
MA導入
年代・性別・エリア・利用店舗・興味関心・行動履歴 個人情報取扱事業者として全責任を負う
漏洩時の通知・報告義務が発生
中〜高
Phase 3
PHR連携
健康データ・処方履歴・お薬手帳情報 医療・健康情報を含む高感度データの管理責任
個人情報保護法に加え、医療情報の特別な配慮が必要

構築から引き渡しまでの原則

重要な運用原則

本システムは、構築・設定フェーズにおいてCREASTA・Kotobitoが実装を行い、
完了後にコスモファーマ様へアカウント管理権限を完全に移管する
ことを原則とします。

構築完了後にKotobito・CREASTAがシステムへアクセスできる状態が続く場合、
それはセキュリティ上のリスクとなり、万が一の漏洩時にKotobitoおよびCREASTAも責任を問われる可能性があります。

権限移管の流れ

STEP 01
構築・設定
CREASTA / Kotobitoが
システムを構築
(NDA締結済み)
STEP 02
テスト・確認
コスモファーマ様と
動作確認・UAT
STEP 03
権限移管
管理者IDを
コスモファーマ様に
完全移転
STEP 04
アクセス削除
CREASTA / Kotobitoの
アクセス権限を
完全に削除
STEP 05
運用開始
コスモファーマ様が
単独で管理・運用

引き渡し後のKotobito / CREASTAの関与範囲

OK ― 関与してよいこと
設計・提案・研修
• 新機能の設計・提案
• 操作マニュアルの提供
• 運用担当者へのトレーニング
• 月次レポートの分析支援(データはコスモファーマが出力)
NG ― 関与してはいけないこと
本番データへの直接アクセス
• 管理画面への直接ログイン
• 会員データの閲覧・操作
• 本番環境での設定変更
• CSV等のデータ受領・保管
例外対応が必要な場合

障害対応・緊急のシステム修正等でKotobito / CREASTAがアクセスを必要とする場合は、
コスモファーマ様の明示的な許可のもと、一時的なアクセス権付与→作業ログの記録→アクセス権削除の手順を必ず踏むこと。
アクセス履歴はログとして保持し、コスモファーマ様に共有する。

05 — Phase 3 将来構想

Phase 3:PHR連携による付加価値向上

最終ゴール

LINE公式アカウントを入口に、PHR(パーソナルヘルスレコード)と連携し、
電子お薬手帳・健康データ管理を提供。薬局としての付加価値を最大化する。

PHR連携で実現できること

お薬手帳
電子お薬手帳機能
紙のお薬手帳をデジタル化。LINE上で処方履歴を確認でき、薬局来店時に自動連携。保険点数とも連動するため薬局側のメリットも大きい。
健康管理
ヘルスケアデータ連携
血圧・体重・歩数などの健康データをPHR上で管理。薬剤師が健康相談時に参照でき、「薬以外の来店理由」を創出する。
MA機能
PHRベンダー提供のMA
PHRベンダーがMA機能(セグメント配信・属性管理)を提供できる場合、Phase 2のLステップを省略し、直接PHR連携へ移行可能。
標準化
HL7 FHIR規格対応
国による PHRデータ標準化(HL7 FHIR規格)が進行中。特に「電子お薬手帳」は規格化が進んでおり、将来的なデータ連携の土台となる。

外部ベンダー連携候補:メディエイド社

連携候補
メディエイド社
• PHRアプリ開発に実績のある企業
• LINE LIFF(LINE Front-end Framework)アプリ開発の実績あり
• MAツールと同等の機能を提供できる可能性がある
• 連携が実現すれば、Phase 2を省略してLINE公式 → PHRへ直接移行が可能
• 現在、Kotobitoにてメディエイド社への問い合わせ・確認を進めている

Phase 2省略の可能性フロー

現在
メディエイド社に確認中
MA機能の有無
LINE連携の可否
パターンA
MA機能あり
Phase 2省略
LINE公式→PHR直結
パターンB
MA機能なし
Phase 2でLステップ導入
→ Phase 3でPHR追加

PHR導入のタイムライン

想定スケジュール

PHR導入は技術的・運用的に複雑性が高く、最適なソリューション選定にも時間を要する。
Phase 1開始から約2年後の本格導入を見据え、その時点で最適なソリューションを選択する方針。
市場の動向(HL7 FHIR標準化の進展、PHRベンダーの成熟度)を継続的にモニタリングする。

06 — エンゲージメント戦略

ユーザーに「使い続けてもらう」ための設計

リスク認識

LINE公式アカウントを開設しても、ユーザーにとって魅力的なコンテンツやメリットがなければ利用が定着せず、ブロックされるリスクがある。
具体的なインセンティブ設計が不可欠である。

ブロック防止 + 継続利用のための施策

登録直後
初回特典クーポン
友だち追加直後に即使えるクーポンを自動配布。「登録した意味がある」と即座に実感してもらう。Tortoise商品・OTC商品の割引を推奨。
来店促進
ショップカード+特典
来店ごとにスタンプ付与。5回来店で割引クーポン、10回で限定特典など段階的な特典設計。「あと1回で特典」の通知で来店動機を強化。
コンテンツ
健康情報の定期配信
季節の健康情報・薬の飲み合わせ注意・健康測定会の告知など「薬局ならでは」の情報価値を提供。売り込みだけでない配信がブロック防止の鍵。
限定感
LINE限定キャンペーン
「LINE友だち限定で〇〇が10%OFF」など、LINEでしか得られないメリットを定期的に提供。コラボ商品・店頭商品の割引が効果的。

配信頻度の目安

配信タイプ頻度内容例
定期配信(健康情報)週1回季節の健康コラム、薬の正しい使い方
クーポン配信月1〜2回Tortoise商品割引、OTC商品キャンペーン
イベント告知月1回健康測定会、相談会の案内
緊急・重要随時インフルエンザ流行情報、営業時間変更等
配信の原則

「売り込み7割、情報提供3割」ではなく、
「情報提供7割、販促3割」のバランスを維持することがブロック防止の鍵。

07 — ネクストステップ

今後のアクション

直近のアクション

#アクション担当期限目安
1本提案書に基づくコスモファーマへの3フェーズ提案Kotobito2026年4月上旬
2メディエイド社への問い合わせ(LINE連携PHR・MA機能の確認)Kotobito2026年4月上旬
3LINE公式アカウントからPHRへの直接連携可否の技術確認Kotobito2026年4月中旬
4コスモファーマとのPhase 1導入合意Kotobito / コスモファーマ2026年4月中
5LINE公式アカウント開設・リッチメニュー設計・QRコード制作CREASTA2026年5月
6全店舗へのQR設置・運用開始コスモファーマ / Kotobito2026年6月

中長期ロードマップ

時期フェーズ主なマイルストーン
2026年4〜5月準備提案合意・LINE公式アカウント構築
2026年6〜8月Phase 1全店舗展開・友だち獲得施策開始
2026年9〜12月Phase 1 運用定期配信の安定化・友だち1万人目標
2027年1〜3月Phase 2 判断メディエイド社の回答を踏まえ、Phase 2実施 or 省略を決定
2027年〜Phase 2 or 3MAツール導入 or PHR連携開始
2028年頃Phase 3PHR本格連携・電子お薬手帳導入

End of Document

ご検討のほど
よろしくお願いいたします。

本提案書は、コスモファーマグループ様のウェルフル会員基盤構築にあたり、
「LINE公式アカウントによるスモールスタート」から
「PHR連携による薬局付加価値の最大化」まで、
3段階の導入アプローチを提案するものです。

各フェーズの移行判断は、ユーザー数・運用状況・外部ベンダーの確認結果を踏まえて
柔軟に決定いたします。